目次

ロードホールディングバルブ(LHV) MLシリーズ

MLシリーズの特徴

  1. よりコンパクトな設計、より高い作動圧に対応
  2. LHV搭載エクスカベーターと非搭載エクスカベーターの性能差を最低限に縮め、燃料消費量を減らすために圧力損失を低減する設計
  3. MLNTシリーズはSRSシステム(Speed Reduction System、特許取得済)を搭載し、必要なとき(ホース破裂状態)のみ圧力損失を発生
  4. MLNTシリーズはショベルやアタッチメントの種類にかかわらず1つのバルブで設定変更なく対応
  5. 向上した安全性
  6. 応答速度の高速化

ロードホールディングバルブについての一般的な説明は下記ページを参照ください。

ロードホールディングバルブ MLシリーズ バルブサイズ展開

MLSTシリーズ7~8トンまでの小型エクスカベーター向けLHV
インライン接続
左右違いバージョン有
600 bar への対応も可能(オプション)
MLLTシリーズ中・大型エクスカベーター向けLHV
シリンダーにフランジ接続
600 bar への対応も可能(オプション)
MLNTシリーズ7トン以上のエクスカベーター向け新型LHV
SRSシステム搭載
シリンダーにフランジ接続

MLSTシリーズ

  • 自由度の高いスチール削り出しマニホールドを採用
  • プラグの大型化で高いトルクで締め付けすることで、高圧に対応
  • 傾斜したドリル加工、大きな内部通路、長いピストンストロークにより圧力損失を低減
AFT製 MLSTシリーズ
一般的な他社製LHV
  • より高い圧力ピークに対応する強靭な設計(特許取得済)
  • チェックバルブの安定化(特許取得済)
  • 様々なピストンタイプを選択でき、より良い流量調整を実現
ピストン1:単純な円錐形
ピストン2:二重傾斜のある円錐形
ピストン3:二重の傾斜と減圧を持つ円錐形
ピストン4:シート用円錐形状と流量調整用溝
  • 内部へのパイロットラインのエア抜きが可能
  • コンパクトな製品寸法
  • 600 barへの対応も可能(オプション)

MLNTシリーズ

  • SRSシステム搭載
  • 自由度の高い削り出しスチールブロックを採用
  • MLLTシリーズと比較して軽量化を実現
    10.5 kg -> 9.5 kg(3/4’’ SAE 6000(250 L/min)バージョン)
    12.1 kg -> 10.2 kg(1’’ SAE 6000 (350 L/min) バージョン)
    22.6 kg -> 14.9 kg(1-1/4’’ SAE 6000(500 L/min)バージョン)
MLNT-350
MLLT-300
  • コンパクトな製品寸法
  • 2つのブロックがネジで結合され、二重になっているシールの間に漏れた作動油はTポートに排出
  • 高圧のかかるプラグがなく、外部への作動油漏れリスクを低減
  • シールのないスプールにより、ヒステリシスは前世代のバルブと比較して50%減少(特許取得済)
  • 600 barへの対応も可能(オプション)
低圧力損失の接続(V2->C2)
  • 下部に太い1本のインラインチェックバルブ付きC2ラインを配置
  • 大流量チェックバルブ使用
  • 低乱流設計(曲がりが少ない)
低圧力損失の接続(C2->V2)
  • サイドに2本のV2ラインを配置
  • 大口径の流量調整スプール使用
SRS(Speed Reduction System)システムについて
SRSシステムがあるロードホールディングバルブの動作

ブーム上昇時にはロードホールディングバルブ内のチェックバルブが大きく開きます。
ブーム保持時にはロードホールディングバルブが閉じます。
ブーム降下時はロードホールディングバルブのスプールが大きく開きます。
ホースが破裂した場合降下速度を自動的に減速または停止します。介入時間は0.2秒以下です。

SRSシステムのメリット

ISO8643に準拠するためには、MLLTシリーズのような一般的なLHVは、規格で定義された速度範囲(最大200 mm/s)で下降中の負荷圧力を適切に分割するように主操作弁(MCV)とマッチングする必要があります。MLLTバルブは、MCVに比べて最大1.7倍の開口面積となるように調整され、これによりホース破裂時に下降速度を最大2倍までに制限できます。
LHVとMCV間のマッチング調整が必要なことから、機械ごとに異なるLHVが必要、LHVのチューニングが必要、LHVが機械の挙動に影響を与えるためLHVを搭載していない機械と動作が異なるということを意味します。

一方で、新型MLNTのようなLHVはホース破裂時に自動的にバルブが閉じます。ΔPがかかるのはホースが破裂した後なので、開口面積を大きくすることができます。
また、反応速度が速いためホース破裂時のブーム速度は変化せず、安全性が高くなります。
フィールドテストでは、280 barの負荷圧で、バルブはわずか5 barのΔPとなり、すべての制御をMCVに任せられることが実証されています。
ホースが破裂した場合のみ、SRSシステムがバルブの再閉を保証しΔPが増加するため、下降速度は増加せず、実際には減少します。

  • 通常運転時はロードホールディングバルブが大きく開いているため、バルブの有無に関わらず機械の挙動は同じです。
  • 圧力損失の低減により、燃費の向上と排出ガスの低減が可能です。
  • ホースが破裂した場合、お客様のご要望に応じて降下速度を自動的に減速または停止します。介入時間は0.2秒以下です。
  • 低速でのクレーン作業時のみ介入を制限し、掘削作業中(高速動作時)は干渉しないようにすることが可能です。(ブームの慣性と急減速によるショック発生を防ぐ)
  • 機械ごとにロードホールディングバルブを設定する必要がなく、ひとつのMLNTバルブが異なる機械に適合するため、機械ごとに異なるチューニングをする必要がありません

ソフトライドバルブ (Soft ride valves)

500 bar ソレノイドバルブを使用(特許取得済)
車両走行時のブームやバケットの慣性をアキュムレータに吸収させます。
車体の揺れが抑えられ、荷こぼれの防止やオペレーターの疲労軽減につながります。

アタッチメント用バルブ (Attachment valves)

ハンマーアタッチメント用バルブ (Hammer valves)

ハンマーアタッチメントを使用可能にする優先フローレギュレーター。
主操作弁を変更せずにアタッチメント機能を追加します。
他の油圧系統から優先的に油圧フローを確保し、余りは元の油圧系統で使用できます。

遠隔調整機能付きアタッチメント用バルブ
(Priority flow regulations with remote full proportional control)

油圧ショベル、バックホーローダー、コンパクトホイールローダーなどに使用する、単動アタッチメント(油圧ハンマー、アスファルトカッターなど)をそれらに対応していない車両で動作させることを可能にする優先流量調整バルブ。

圧力補償された調整済み流量は、アタッチメントへの供給のために遠隔制御および比例設定が可能であり、余剰流量は建設車両の通常の機能に使用できます。また、アタッチメントにかかる最大圧力も遠隔で比例的に調整でき、アタッチメント作業の最適な結果を得ることができます。

  • 主操作弁を変更せずにアタッチメント機能を追加
  • 正確な流量分配と圧力補償
  • 優先流量と優先圧力の遠隔・比例制御
  • バルブ内のスプールで直接流量の微調整が可能
  • (アタッチメントに接続される)優先ポートの圧力制限が可能
  • コンパクトな設計
  • 圧力損失の低減
最大流入流量: 200 L/min
最大使用圧力: 350 bar
優先流量範囲: 1.5~160 L/min
優先圧力範囲: 30~350 bar
最大流入流量: 2 x 200 L/min
最大使用圧力: 350 bar
優先流量範囲: 3~300 L/min
優先圧力範囲: 30~350 bar

セレクターバルブ (Selector valves)

ひとつの油圧系統をソレノイドコイルを用いて油の流れの方向を切り替えます。
使用するアクチュエーターを切り替えることができます。

クイックヒッチ (Quick hitch valves)

建設車両(ショベルなど)のアタッチメントを素早く交換するためのクイックヒッチ(クイックカプラー)シリンダーを制御する専用ユニットです。
電磁切換弁によりヒッチの「固定(ロック)」と「解放(アンロック)」を切り替えます。
パイロットチェックバルブにより、万が一エンジンが停止したり油圧ホースが破損したりしても、Aポートの圧力は保持され、ヒッチが勝手に外れることはありません。

基本構成1
基本構成2
最大80 L/min
250 barの比例減圧バルブ付
二段階の比例減圧バルブ付

アタッチメント用比例制御バルブブロック
(Proprotional blocks for attachment)

最大500 L/min、350 bar に対応する比例制御ソレノイドリリーフバルブにより、アタッチメントにかかる圧力を精密に制御します。

比例制御ソレノイドリリーフバルブ

ジョイスティック関連のバルブ (Valves for joysticks)

ジョイスティックパイロット圧力コントローラ
(Joysticks pilot pressure control valve)

ポンプ供給圧を適切な制御圧に調整し、複数のジョイスティックやパイロットバルブへ安定して供給するためのパイロット油圧源ユニット
ジョイスティックに直結して操作信号を出力する比例減圧制御セクション
補助パイロットライン、ブレーキ用チャージ、ファン駆動用ブロック

ジョイスティック操作パターン切換え
(Joysticks pattern changer
)

メカニカルまたはソレノイド操作のパターンチェンジャーバルブ。
ジョイスティックによるパイロットをISOパターンとSAEパターンの間で切り替えます。

その他のバルブ (Other valves)

クローラートラクションモーター用バルブ
(Crawler traction motor valves)

クローラー駆動用油圧モーター用のカウンターバランスバルブです。

スタビライザーおよびブレード用バルブ
(Stabilizers and Blades valves)

スタビライザーやブレードを固定します。

パイロット作動形チェックバルブ
カウンターバランスバルブ

フロントアクセルロック (Front axle lock)

ホイール式ショベルカー(油圧ショベル)が作業(掘削など)を行う際に、前車軸(フロントアクセル)の揺動(シリンダーの動き)を固定し、車体を安定させます。

ファン駆動システム (Fan drive system)

冷却ファンを駆動する油圧モーター向けのバルブおよびブロックです。

インライン型
モーターにフランジ取り付け
逆回転機能なし
モーターにフランジ取り付け
逆回転機能あり